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やっと言葉が出てきたので6月のお題に挑戦!

こんにちは!^^

今回から、沙色みおさんから倉田沫雨さんへとバトンタッチされたお題SSですが、私も気持ちを新たに参加させて頂きたいと思います。
こうして同士の皆様と交流できる事を、本当に嬉しく思います^^
今まで数々のお題を提供して下さり、尚且つ心細やかなコメントを残してくれた沙色みおさんには、いくらお礼を言っても足りない位です。
本当にお疲れ様でした。そして同人誌のほうも頑張らせて貰いますので、宜しくお願いしますネ*^^人

倉田沫雨さんも新企画で色々と大変でしょうけれど、こんなボケで良かったら協力させて頂きますので、何かありましたら遠慮なく声を掛けて下さいね><///
これからも楽しく続けられたら、こんなに嬉しい事はないですものね^^
ちょっと色々と亀ですが、自分なりのペースでお付き合いさせて頂こうと思います^^;
遅コメでも、引かないでくれると嬉しいです><*


さて、前置きが長くなりましたが、本題へと移らせて頂きますね。
はー、やっと文を打てるまで回復しました^^;
だけど、この話……どうなの? って感じではあるんですけど orz

今回から新主催者さまに代わるにあたり、私もお題SSでは新キャラで挑もうと思います。
そしてこのキャラ達だけで、お題に合ったその場面をSSに仕立て上げたいと思っています。
それなので、お題全体をまとめると、一つの長編小説になるかもしれません^^
……多分、投稿には向かないとは思いますが;;

それでは6月のお題は「雨」です。稚拙な話ですが、お付き合いして下さると嬉しいです!


*********************************************

 ――柳さんの受難な日々――  東堂 竜樹
 


「あれ? 柳さんじゃないですか?」
 聞き覚えのある声に、じわっと汗が滲む。
 柳邦彦はその男と視線を合わせないまま、なんとか場をやり過ごそうと思考を巡らせる。
 ――うっ、嘘だろ、マジか!?
 昨日から徹夜で並んで、やっと手に入れた『マジカルナースエンジェル・リリ』たんのソフト、買った直後に会うか、普通!?
 しかも特典のフィギアとポスター、鞄からはみ出しちゃってるよ!! ……オワタ。終わったわ、俺の人生――。
 いや、待てよ? 普段の俺の姿、コイツ知らないはずだよな? 
 そうだ、まだ諦めるな! どうする?  続きはwebで! じゃなくてシカトだ。逃げるが勝ちだ!!
「ひ、人違いじゃないですか?」
 柳は、普段出さないような高めの声を出して答え、何食わぬ顔をしてその男の横を過ぎようとした。
 途端に腕を取られ、顔をマジマジと見られてしまう。
 柳は咄嗟に頭を振り、下ろした前髪で顔を隠そうと必死になる。
 だが、逆効果だった。突風に煽られ、顔面丸出し状態で固まる。
「ほら、やっぱり柳さんでしょ! やだなぁ、無視しないで下さいよ。こんな所で会うなんて偶然ですね」
「そんな偶然、いりませんから」
 柳は動揺しすぎて、思わず突っ込んでしまった。
「もしかして怒ってます? あ、部長って呼んだほうが良かったですか?」
 にっこりと微笑みかける男――それは会社の部下で、今年入ってきたばかりの高瀬智明だ。「メモを取れ」と言えば写メを撮ってしまう、ゆとり世代丸出しのいかにも今風の髪色が茶で、華奢なベビーフェイス。
 スーツより高校の制服の方が似合っていそうなタイプだ。
 片や柳といえば、きっちりと纏め上げた乱れ一つない黒髪で、銀縁の眼鏡はその切れ長の瞳と相まって、クールさを醸し出していた。背もすらりと高く、目立つ方だ。
 会社では『出来る男』で通していて、アラフォーの一歩手前とは言え、そこそこモテる。
 そんな上司がまさかオタクだったなんて、誰が想像するだろう。
 趣味を悟られないように、会社ではビシッとスーツを着こなしていたのに、今はどこからどう見ても冴えない、無地のTシャツにジーンズという出で立ちの、オッサンに片足を突っ込んだ風貌だ。
 しかもこの界隈は『オタクの聖地』と呼ばれる場所で、その光景にすっかり馴染んでしまっている。
 柳は涙目になりそうなのを堪えて、鞄を後ろ手に隠した。
 まるでゲリラ豪雨にでも遭ったかのように、ダラダラと冷や汗が滴り落ちTシャツを濡らして行く。
 ――ヤバ、ヤバイって!!
 今日はリリたんと一日、心行くまで語ろうと思ってたのに、何だよ! この天国と地獄は!!
 リリたんのお迎え前だったら、家電買いに来たとか、適当に言い訳できたのになぁ……。
 ってか、コイツはそもそも、何しにここまで来たんだ? もしかして……仲間――なのか?
 柳は頭に浮かんだ疑問を口にしてみた。
「た、高瀬君は、どうしてこんな所へ?」
「ええ、俺はipad買いに来たんですよ。前のが調子悪くなっちゃって」
「そうだったんだ。ゲームとか、やりすぎたんじゃないの?」
「そんなんじゃないですよー。妹に貸したら水没させられました。スマホじゃやっぱ不便なんですよね。でも、ノートまでは要らないし」
 その答えに項垂れた。
 ――……ですよねー。どう見てもこっちの臭いがしないもんな、コイツ。
 何ていうのか、そう言うのは勘でわかるんだよな。
 って、悠長にそんな事考えてる場合じゃないだろ、俺!!
 リリたんのこと、何とか誤魔化さないと……。
 後ろ手に回した鞄に、そっと手を忍ばせる。だが、フィギアは箱が大きすぎて隠しようがない。
 もぞもぞと不審な動きをしていたせいか、高瀬がそれに気が付いた。
「柳さんも買い物ですか?」
 ビクリと身体を硬直させて、必死に笑顔を作る。
「あ、ああ、うん。そうなんだよ。僕もね、ちょっと……。あ、もうこんな時間だ! それじゃ僕はこれで!! 」 
 柳は後ろを見られないように、高瀬の横をカニ歩きしながら鞄を前に抱えると、ダッシュで駆け出した。
「えっ、ちょ! 柳さん!? 待って下さいよ!」
 制止する声もお構いなしに走り抜けようとしたが、運悪く縁石の段差に蹴躓いてしまい、派手に転んでしまった。
 前方に鞄から飛び出たフィギアの箱が転がる。柳は慌てて立ち上がろうとしたが、眼鏡が吹っ飛び、視界がままならない。
「め、眼鏡……」
「何してるんですか、もう! 柳さんがこんな豪快にコケるなんて、びっくりしましたよ。はい、眼鏡と……」
 後を追ってきたのだろう高瀬が、眼鏡と鞄、それに……フィギアの箱を抱えていた。
 柳の頭の中で、自分が二時間サスペンスドラマに出てくる、崖に突き落とされるチョイ役と重なる。お決まりのBGMが脳内をヘビーローテーションした。
 ――乙! 俺の人生!!  よくやった、今までよく頑張った!!
 完全に『終了のお知らせ』キタ、コレだよ……。
 四つ這いになったまま項垂れる姿は、掲示板などで見かける記号『orz』そのものだ。
 柳は声にならないような、か細い声で礼を言う。
 高瀬はじっと箱を見つめ、小ぶりの口の端を上げた。
「……柳さんって、こういう趣味があったんですね?」
 柳はぐっと薄い唇を引き結ぶ。まだあのBGMは鳴り止まない。
 ここで素直に認めたらその噂はあっという間に広がり、『出来る男』から一気に『キモオタ』へと転落を遂げるだろう。
 そうなったら今まで従順だった部下に、鼻で笑われるのがオチだ。
 その時、柳は閃いた。これなら言い訳になる。
「あ、いや! 姉の子供がね、そのアニメの大ファンで!! 今日は家族で出かけるから僕に取りに行って欲しい、って頼まれたものなんだよ! 本当に人使いが荒くて困る姉で」
「あ、そうなんですか? 柳さんも大変なんですね」
 柳はぐっと握り拳を作り、ほくそ笑んだ。
 ――よっしゃ、イケる !!  これで危険は回避できた。
 後はこのまま家に帰れば、何事もなく明日も快適に仕事が出来るぞ!
 上がった口許を見られないように、俯き加減でジーンズに付いた土埃を払いながら立ち上がり、高瀬からそれらを受け取った。
 眼鏡をかけると箱からカランと妙な音がして、フィルム越しで中を確認すると、フィギアの首は無残にも箱の下へと落ちていた。
「ッリ、リリたーーーーーんっ!! 」
 柳の雄たけびは、辺り一面に響き渡った。
 高瀬はアーモンド型の瞳を大きく見開き、呆けた顔をした後、腹を抱えると笑ってその場に蹲った。
 ハッと我に返った柳は、蹲っている高瀬に視線を落とす。
 頭の中では、仏壇に置いてあるような鈴の音が『ちーん』と音を立てる。
 ――やらかしたな、俺……。
 もう、完全にオワタ――。
 茫然自失で立ち尽す柳に、高瀬はひとしきり笑った後、声を掛けた。
「いや、柳さん面白いですね! ますます気に入りましたよ」
「――はい?」
 高瀬は意味ありげに、口の端を上げた。
「柳さん、俺と取引しません?」
「な、何を言い出すんだ? まさか強請り……とか?」
 柳は眉を潜ませ、自分より数センチ低めの目許を睨み付ける。
「そうですね。強請りといえば、そうなのかも。俺もあんまり大っぴらに出来ない秘密がありましてね。それに協力してくれたら、この事は内緒にしてあげますよ」
 ベビーフェスのくせに、肉食獣のようにも見える眼差しを向けてきた。
 高瀬の意外な一面を見た柳は、ゴクリと固唾を飲む。
「……で、僕に何を協力しろと?」
「これから付き合ってくれません?」
「付き合うって……どこに?」
 柳の質問に、高瀬はクスッと笑う。
「本当に会社とは別人みたいですね。そんな所も可愛くて好きですよ」
 そのセリフに柳は首を傾げた。
 ――ってか、どっちかって言えば可愛いのは、お前の方だろう?
 お局達からチヤホヤされてるし。コイツの目はおかしいのか?
 思考を廻らせていると、高瀬はそれを察したのか
「あ、俺はこう見えてバリタチなんですよ。柳さんって美人で好みなんですよねー」
 ますます言っている意味が理解出来ない。
 柳は思ったことを口にした。
「バリタチって……あの魚の? よく味噌汁とか、天ぷらとかで食べるやつ? それを僕にご馳走しろと?」
 高瀬は思いっきり息を噴出し、蹲って独りごちした。
「あー、やっぱいいわ! めちゃ好み」
 柳の頭の中はクエスチョンマークで埋め尽くされた。高瀬はクスクスと笑いながら柳の腕を引き、耳許で囁いた。
「違いますよ。タチって言うのは、同性間の関係で使う用語で、抱く側。つまり俺はゲイで、柳さんとそういう関係になりたいって事です。オタクなのにそう言うのは疎いんですね?」
 柳は目の前が真っ白になった。
 ――ちょっ!!  なに言っちゃってんの、この人!! って事は、俺と付き合いたいってことか!?
 しかも俺が抱かれる側って……冗談じゃない !! それじゃなくても俺の人生の大半はリリたんに捧げてたんだ。女もろくに抱いた事がないのに?
 いや、ないわー、マジ勘弁だわー。
 柳は高瀬の腕を、さりげなく振り払う。
「あのね、高瀬君。あいにく僕にはそういう趣味は……」
「じゃあ、毎日このアニメのグッズ、会社のデスクの前限定でプレゼントさせて貰いますから。勿論、包装は全部外して。嬉しいでしょう?」
 不敵に笑う高瀬に、言葉を詰まらせた。
 ――これってピンチ、だよな? え、なに? この死亡フラグ。勝てる気がしないんですけど……。
 柳は頭を抱え、その場に蹲った。
 脳内では、痔によく効くと言う宣伝の画像が浮かんでは消えて行く。
「で、どうします? 俺、大切にしますよ、柳さんのこと」
 しゃがみ込んだ高瀬に熱っぽい視線を送られ、涙目になる。
 ――どうするもこうするも……強制、だろ? 付き合うって言わないと、バラす気満々だよ、コイツ。
 柳はガクリと項垂れた。高瀬はそれを返事とみなしたのだろう、機嫌の良さそうな声が頭上から聞こえた。
「それじゃよろしくお願いしますね、柳さん。あ、今日から邦彦さんって呼んでいいですか?」
「――会社では呼ばない、って言うなら……」
 こうして柳は、高瀬と付き合うことになってしまったのだった。


 ――to be continued――

*********************************************

え~……、思いっきりコメディです、はい^^;
だって、このお題ならきっと同士の皆様があま~いお話とか、切ないお話とか、萌え萌えキュンな話をきっと書くに違いないと思いましてね。(まだ皆様のSSは拝読していないので……だってヘコむんですもん、皆さんの作品が素敵で眩しくて;そうなったらまた文が書けなくなりそうだったんですよ;;)
そんな皆様にこの私が敵う筈がない!!←断言
なら、自分の得意分野で行ってみようかな~と^^;
でもスベっていそうで怖い……orz ってお題が入ってるのわかりにくい><;;;
そんな話ですが、ちょっとでも笑って頂けたら幸いです^^;;;

という事で、ジャスト4000文字でした!
では、お付き合い下さり、ありがとうございました^^*

毎回、応援ポチ嬉しいです! 拍手もすっごく励みになってます!!
いつもありがとうございます^^*
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竜樹

Author:竜樹
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